全国一般労働組合全国協議会に集う全ての労働組合と組合員の皆さんに私達共生ユニオンいわてからささやかな提起をさせていただきます。
共生ユニオンいわては2000年12月に結成された個人加盟の地域ユニオンです。今日までいくつかの争議や労働相談を担い、あの東日本大震災に直面しては岩手県遠野市に「全労協遠野ボランティアセンター」を設置し、延べ260日余、受け入れボランティア1,700名超・スタッフ250名の活動をしてきましたが、現在組合員が平均年齢60歳超、組織員20名しかいない“吹けば飛ぶような”ユニオンです。
この数年間私たちは自らの存在意義と存続について討議してきました。昨年の定期大会では、2016年の定期大会において存否を問う確認もしました。
このような状況の折、ユニオンメンバーの旧い友人から年齢を理由に「雇止め」になったが、この先どうしたら良いか?とのグチ話があって、“地域ユニオンを組織して活動したら・・”と応答したとのことです。さて「全国一般労働組合全国協」と称する私たちの組織ですが、点検してみますと未組織の道・県の方が多いわけです。
労働組合の依って立つ基礎は「職場」であります。この原則はあくまでも「原則」であって、日々の労働生活の場で労働組合としての団結を具体化できない中小零細業の労働者の生活と権利を最低限守るためには「職場単位」にこだわる意味は無いのではないでしょうか?バラバラな一人一人の労働者の苦しみと悩みを共有し組織化してゆく「オルガナイザー」としての立ち位置こそが「地域ユニオン」の存在意義ではないのか?!この意識が私達共生ユニオンいわての再認識として1月の拡大執行委員会で共有化されました。
私達共生ユニオンいわては、岩手における自らの組織の拡大・強化―主眼は「定年退職者」と「現職・二重加盟者」を対象にして―を目指すとともに、隣県青森・秋田における地域ユニオンの組織化手伝いの活動を進めようと決意しました。賃金・権利の確保拡大の闘いに併せて、未組織地域での仲間たちの結集のため心と力を振り向けて下さるよう要請・提起します!
2016年1月30日