私たちのあゆみ


私たちのあゆみ

 共生ユニオンいわての前身は、1985年に結成した「北上合同労働組合」と言います。北上市のある民間企業の賃金不払い問題に対して、地域の青年会で知り合った仲間が職場を越えた地域の組合を作ったのが始まりです。この当時は一つの民間企業の中での職場闘争が活動の中心でした。

 その後15年を経過して、それまでの活動の経験を踏まえて、北上合同労働組合は「共生ユニオンいわて」という組合に発展的に解消しました。その後、イラク戦争に反対する活動、震災に対するボランティア活動を行い、またいくつかの労働相談に対応してきました。活動の中心は北上市ですが、久慈市、盛岡市、一関市にも仲間がいます。  

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上部組合:

全国一般全国協議会という、中小企業の労働者を中心とした全国組織に所属しています。
なお、全国一般全国協議会は全労協に参加しています。

全労協は、総評解散後、連合・全労連が1989年次結成されたときに、どちらにも「行かない、行けない」組織として1989年12月9日、総評解散後の「たたかう、まともな労働運動」の結集体をめざし、国労・都労連・全国一般など全国30万人の労働者によって結成された「連絡協議会」組織です。

共生ユニオンいわて結成宣言

 労働は、それぞれの意欲と能力を十分に引き出し、お互いの人格を尊重する連帯感に満ちた現場で生きがいを充足させるものであります。経済とはそもそも、今日から明日へと生命を育ていつくしむ人間の営みであり、その営みを結ぶネットワークであります。その営みは、決して他を打ち負かしたり、他にへつらったりすることで成り立つものであるはずはありません。

 今、グローバリゼーションの名の下に「力の経済」が世界を覆い、「弱肉強食」が公然と賞賛されています。大量の失業を強制する者たちは、自らの富を決して手放さず、経済や政治に腐敗を持ち込み、自然や環境の破壊にも意を介しません。
 しかし、その一方で、もう一つの生き方、自然と共生し、社会的公平と連帯を求める試みが前進していることを、私たちは確信しています。
 私たちは、相互の信義に基づき、労働と生活の質的な向上を目指しつつ、職場を越え、地域を越え、「働き」「暮らし」「生きる」ことを自らの中で統合し高めながら、仲間との友情と連帯のネットワークを結んでいきます。

 私たちの郷土が生んだ詩人・宮沢賢治は1926年、「世界に対する大なる希願をまづ起こせ」「われらは世界のまことの幸福を究めよう」とよびかけ、「もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい……世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と宣言しました。宮沢賢治の言葉はまた、私たちの願いであり、志であります。

 私たちは北上合同労働組合の精神と15年にわたる実践を継承し、改めてここに「全国一般労働組合・共生ユニオンいわて」を結成し、21世紀に向けて船出します。
 来れ。私たちと腕を組み、いざ、共生と連帯の航海へ。

2000年12月3日

共生ユニオンいわて 役員名簿 

2020

代表   岩見 千丈

副代表    山下 正彦 

事務局長  高橋 祐介(盛岡支部長)